過去ログ - 凛「庭上のサンドリヨン」
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15: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:46:40.31 ID:vhF1ZYOxo

このような業態であるため、一見、面倒な思いをしてまで通勤する必要性は全くないように思える。

さらに云えば、単に数値化―サブリメーション―した脳の記録を複製するだけでいいようにも思えるのだが。

以下略



16: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:47:32.38 ID:vhF1ZYOxo


・・・・・・


以下略



17: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:48:12.97 ID:vhF1ZYOxo
しかしネクタイが蓋の役割をしているので、あまり風の流れは起こらない。

はぁ、と溜息を漏らし、右手に持ったバッグを降ろしてから、自らのブースへ坐る。

ブース自体は、簡素なものだ。
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18: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:48:48.70 ID:vhF1ZYOxo
数瞬でデータリンクを終え、メニューが表示される。


  { お仕事 } [ LIVEバトル ]
[ レッスン ] [ 特訓 ] [ ガチャ ]
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19: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:50:07.09 ID:vhF1ZYOxo

さて、今日の仕事はニューロキャスト――つまりラジオのNEURONet版――の発信だ。

『お仕事』を選択すると、OSがデータベースにある凛のスケジュールを照合し、自動的にCGプロ内の番組コントロールルームと同期が開始された。

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20: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:50:42.11 ID:vhF1ZYOxo
リスナー側からは、まるで脳内に直接アイドルが語り掛けてくれているような、自分のためだけに語ってくれているような感覚を受けるのだと云う。

アイドルファンからすれば、まさに合法ドラッグの如き快感を得られることは容易に理解できよう。

番組内ではフリートークが進んで行く。
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21: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:51:36.07 ID:vhF1ZYOxo
このインタラクティブ性は、かつての電波ラジオでは到底無理だった形態だ。

――うおおすげえ即興! 改めてシビれる! あこがれるゥ!!――

――凛ちゃん今日もクールかわいい!――
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22: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:52:48.24 ID:vhF1ZYOxo

その後そつなく番組進行をこなし、送信を終えると、意識は再びチューブの世界へと戻された。

同時に、ちひろとの会話セッションがオープンする。

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23: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:53:16.73 ID:vhF1ZYOxo
「――明日のお仕事なのだけど、午前に入ってた出版部との打ち合わせが午後へ変更されたの。その影響でCM撮影は夜からになったわ」

ちひろはそう云って、直前になってごめんね、と謝り、更新されたスケジュールを送ってきた。

「あ、ううん、わかった。これなら出社は昼過ぎでいいね?」
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24: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:54:00.58 ID:vhF1ZYOxo
アイドル仲間かつ、最も仲の良い関係にある者の一人、北条加蓮が映し出される。

凛より若干遅くデビューした、――とは云え今では充分ベテランの――クール系アイドルである。

その姿形は、凛と同じく、デビュー時からほとんど変わっていない。八千草薫も真っ青だ。
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25: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/10/31(木) 23:54:34.72 ID:vhF1ZYOxo
NEURONetの恩恵によって勤務時間がかなり柔軟になったので、出社または退社のタイミングが他のアイドルと重なることは殆どなくなってしまった。

便利ではあるが、少しだけ寂しい気も拭えない。

久しぶりのことに、凛は形の良い口角を上げ、喜ぶ。
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