234: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/03(日) 18:08:40.11 ID:9qjjXKR6o
しかしネクタイが蓋の役割をしているので、あまり風の流れは起こらない。
しかもベースの練習で酷使したせいで、指が少しだけ筋肉痛になっていた。
はぁ、と溜息を漏らし、右手に持ったバッグを降ろしてから、自らのブースへ坐る。
ブース自体は、簡素なものだ。
端末の他は、首に挿さるコードの邪魔をしないよう、頭部と背部をセパレートで保持するリクライニングチェアがあるのみ。
凛は、両手の指を組んで軽いストレッチをしてから、プラグを延髄のポートへ挿入した。
ノードのOSが起動し、NEURONetへ接続される。
『――CONNECTED――』
眼を瞑ると、長いチューブと云うべきか、トンネルと云うべきか、変幻自在の筒の中を浮遊しながら進む感覚が身を包む。
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