284: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 00:49:49.26 ID:cp6WeGbSo
午後、あの笑みを破壊する事実を述べなければならないのだと思うと、実に気が滅入る。
はぁ、と溜息を漏らし、右手に持ったバッグを降ろしてから、自らのブースへ坐った。
ブース自体は、簡素なものだ。
端末の他は、首に挿さるコードの邪魔をしないよう、頭部と背部をセパレートで保持するリクライニングチェアがあるのみ。
凛はハンカチを取り出して首筋に浮いた汗を拭い、それを机の上へ放ってから、プラグを延髄のポートへ挿入した。
ノードのOSが起動し、NEURONetへ接続される。
『――CONNECTED――』
眼を瞑ると、長いチューブと云うべきか、トンネルと云うべきか、変幻自在の筒の中を浮遊しながら進む感覚が身を包む。
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