過去ログ - 凛「庭上のサンドリヨン」
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287: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 00:55:07.25 ID:cp6WeGbSo
≪そうそう、昨日その予習・勉強を兼ねて、永田町の国会図書館へ行ってきたんだけど、あそこ凄いね、びっくりしちゃった≫

あれだけショックを受けた精神状態でも、トークのネタ収集を忘れないそのプロ意識は、トップアイドルの格の違いと云える。

なまじ、精神状態に大きく影響を受けてしまうのがNEURONetの仕様なだけに、不安定な精神を、僅かな片鱗さえも顕すわけにはいかない。
以下略



288: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 00:56:03.43 ID:cp6WeGbSo
動揺を必死に封じて、頭をフル回転させ答える。

≪あ、うん。基本的には18歳未満は利用出来ないんだけど、事前に申請と登録を済ませておけば大丈夫なの。膨大な資料があって、二世紀近くも昔の新聞を読めたりしちゃうんだ≫

――200年も昔とか、想像もつかないよなー。癌すら治せなかったんだっけ? ローテクな時代だよな――
以下略



289: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 00:57:11.80 ID:cp6WeGbSo

その後そつなく番組進行をこなし、送信を終えると、意識は再びチューブの世界へと戻された。

同時に、ちひろとの会話セッションがオープンする。

以下略



290: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 00:58:49.10 ID:cp6WeGbSo
「うーん、何とも云えない状態だけど……今日の仕事、私の分は全部済んだよね?」

凛はそう云って、小難しい顔をして髪を掻き上げ、

「業務報告書を出し終えたら、ちょっと訊きたいことがあるんだけど」
以下略



291: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 01:00:49.85 ID:cp6WeGbSo

・・・・・・

エンジニアリングルームへ顔を出すと、部屋の奥でコンソールをいじっている複数の技術者が凛を視認した。

以下略



292: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 01:02:03.34 ID:cp6WeGbSo
でもなんで、ちひろさんはこんな部屋に来いって云ったんだろう……

凛がそう不思議に思いながらポートに装着すると、

「――凛ちゃん、お待たせ」
以下略



293: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 01:02:44.02 ID:cp6WeGbSo
「――ごめんね、驚かせるつもりはなかったんだけど」

振り返った凛の、その大仰な驚きぶりに、ちひろは苦笑い。

「――それで、どうしたの? 訊きたいこと、だなんて。あんな表情をして」
以下略



294: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 01:04:24.86 ID:cp6WeGbSo

――

二人っきりになったことを確認した凛は、それでも尚、たっぷりと時間を取って、まっすぐちひろを見た。

以下略



295: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 01:05:14.99 ID:cp6WeGbSo
ちひろは、たっぷり十秒ほど瞼をぱちぱちと屡叩かせ、凛の言葉の意味を計りかねている。

「――……一体どうしたの、何か悪い夢でも見たの?」

そう云って、小首を傾げた。
以下略



296: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 01:06:31.68 ID:cp6WeGbSo
しかし凛は、鋭い視線を変えない。

「ちひろさん、私ね、その機関―カラクリ―を知りたいんだ」

「――……から、くり?」
以下略



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