320: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/04(月) 01:57:47.71 ID:cp6WeGbSo
やがて、身体は動かなくなり、綺麗で木目細かな肌は、折れた骨によって突き破られ、
皮膚の裂け目からその白い顔を覘かせると共に、静かに血液が床へ滲んだ。
大きく見開かれたまま光を消し、泪が垂れ流された凛――否、ワ号の眼を、右腕を抑えていた井上が、親指と人差し指で閉じながら、独り言つ。
「何度立ち会っても、この瞬間には慣れないな……気の毒だ」
その呟きをちひろは拾い、実に珍奇なものを視るような表情をした。
「――あら、“それ”はただの器に過ぎないのですよ?」
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