44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/11/04(月) 20:55:27.29 ID:80l1+C5ko
そう言いながら差し出してきた左手は
太陽の光加減のせいもあるのだろうが
テカテカとしていて
汗ばんでいることがはっきりと解った
「いや、それは俺もなんだが……」
自分の手が汗ばんでいるのは見なくてもわかるし
それは春香にとって迷惑になるんじゃないか?
そんな俺の心を察してか
春香は震える笑い声をあげた
「ゎ、私も、その……汗ばんじゃってますから」
「………じゃぁ、その」
右手を安全バーから外し春香の左手を握り締めると同時に、
ガシャンッと一際大きな音がなり、コースターが停止した
「プロデューサーさん」
「ん?」
「ちゃんと握っててくださいね」
春香の小さな声
もしかしたら春香は
俺が思っている以上にジェットコースターが苦手だったのかもしれない
俺の握り締める春香の手はかなり震えていた
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