過去ログ - ことり「ほのキチのお話」
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73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/11(月) 14:08:16.24 ID:9V6v5Vu+0

拝啓、私の愛する全ての人たちへ。

どうか先に旅立つ愚か者をお許しください。ことりちゃんのいないこんな世界では笑って生きていける自信がないのです。この先長い人生を全うするのが辛いのです。
お父さん、お母さん。親孝行してあげられなくてごめんなさい。雪穂。ケンカばっかりしてごめんなさい。学校のみんな。こんな私と仲良くしてくれてありがとう。μ'sのみんな。私のわがままについてきてくれてありがとう。
私がこの世に残した後悔は一つだけ。あの時、海未ちゃんに刺されたことりちゃんを助けてあげられなかったこと。私は全てを見ていました。μ'sのみんなにあげる分のイヤリングを渡し忘れていたことに気づいた私は、ことりちゃんの去った数分後あわてて彼女を追いかけました。二分ほど走り、一本先の十字路の街灯の下に誰かいるのが見えました。ことりちゃんかな、と思い声をかけようとしたその時、私は自分の目を疑う光景を目の当たりにしました。血まみれでうつ伏せになってることりちゃん。血の滴るナイフを右手に薄ら笑いを浮かべて彼女を見下ろす海未ちゃん。何が起こっていたのかわかりませんでした。本当ならここで警察に通報しなくてはいけなかった。ですが恐怖で気の動転していたしていた私はただただ恐怖で走っていました。そう、彼女らに背を向けて。全てが夢だったんだと願い、何も考えずにベッドに潜り込んだんです。夢の中に逃げたんです。
次の日の早朝、ことりちゃんが死んだと連絡がきました。夢じゃなかった、そう思い知らされた私は自分の弱さがひたすら憎く、惨めになりました。だから決めたんです。謝ろう、って。助けてあげられなくてごめんね、って天国にいることりちゃんに。
長くなりましたが、これで私の生涯を閉じたいと思います。
ことりちゃん、今からそっちに行くね。独りぼっちになんかしないから。そっちでは永遠に一緒だよ。

ありがとう。そして、さようなら。


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