過去ログ - ブギーポップ・クロス Part2 〜神様のクラクション〜
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3: ◆qXEKQweJllf.[saga]
2013/11/08(金) 11:37:09.09 ID:99tRwpu/o

動くたびに傷が増えていくが、気にしない。

「嫌だ、やめろッ!俺はまだそいつといたいんだ!」

土壇場になって気がついた。
気がついた、と言うよりも自然と言葉が出てしまった。

つまり、これが俺の正真正銘の本音だ。

「おい……頼むやめてくれ……俺はそいつが好きなんだよ。
やっと気づいた、やっとわかったんだ……ハルヒには笑ってて欲しい、泣いてるハルヒなんて……見たくない」

口笛が止まった。

「……君はまるで逃げ回るばかりの道化〈スカラムーシュ〉だな。
残念だけど、僕に命乞いなんて無駄だ」

氷のような表情が俺に向けられる。

「僕は自動的なんだよ。世界に危機が迫った時、自動的に浮かび上がってくる。
だから名を……不気味な泡〈ブギーポップ〉という。
世界の敵を、殺すだけの存在だ」

目の色、表情、呼吸の仕方、どれをとってもブギーポップは無だった。


この日、俺たちSOS団は――壊滅した。


誰も気づくことのできなかった神様のクラクションに、死神が終止符を打ったのだ。






『ブギーポップ・クロス Part2 〜神様のクラクション〜』


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