過去ログ - ブギーポップ・クロス Part2 〜神様のクラクション〜
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2: ◆qXEKQweJllf.[saga]
2013/11/08(金) 11:36:38.56 ID:99tRwpu/o

〜〜〜

「もう……やめて」

珍しくハルヒがしおらしい声を出した。

瞳には涙まで溜まってやがる。

ハルヒの横には地面から生えてるように黒い筒が立っている。

そいつはただ無感情な真顔を貼り付けて、何だかよくわからない壮大な雰囲気の口笛を吹いていた。

まるで、俺たちに鎮魂歌を送るように。

まるで、俺たちが消えるのが当たり前だと言うように。

「お願い、私には……必要なのよ……」

団長様が泣いていらっしゃる。

その涙を、拭うのは……きっと雑用その一である俺の仕事だ。

なのに、

「くっそ……動け、よ……」

身体が全く動かなかった。

ワイヤーのようなもので完全に固定され、無理矢理動こうとすれば肉を破り痛みが走る。

「なんで、だよ……なんでこうなっちまうんだよっ!
おい、ハルヒ!泣くな!」

イモムシみたいに少しずつ動きながら、俺は精一杯声を出した。


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