過去ログ - ブギーポップ・クロス Part2 〜神様のクラクション〜
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44: ◆qXEKQweJllf.[saga]
2013/12/03(火) 01:23:28.76 ID:5P51h/oho

「マンティコア……確か人を喰う者、でしたっけ?」

「そう。人を殺し、捕食する事からその名を……ブギーポップがつけた」

「ブギーポップ……長門さんは……ブギーポップを知っているのですか?」

「昼間は、話せなかった……私たちSOS団には、今監視がついている。
監視しているのが誰かはわからない。
だが、確実に言える事がある」

静かな瞳が、私と古泉くんを順番に見つめた。

「この世界にとって、私たちは敵。
私たちは――世界の敵になってしまった」

世界の敵。

その響きは途轍もないほどに心に刺さった。

「明日、間違いなく涼宮ハルヒは反統和機構と接触する。
だから、二人には涼宮ハルヒの監視をして欲しい。
私は……他にやらなければならない事がある」

長門さんの目に、初めて見る色が灯った。

きっと、それは私が気づかなかっただけの色。

キョンくんや古泉くんはずっと前から知っていた色。

私だけが見ることのできなかった色。

涼宮さんを、愛するのと同じくらい、憎んでいた私にだけなかった色。



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