過去ログ - ブギーポップ・クロス Part2 〜神様のクラクション〜
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68: ◆qXEKQweJllf.[saga]
2014/02/18(火) 04:04:56.46 ID:4ZEr5/6Jo

「……そこで、ダイアモンズですよ。
反統和機構組織である彼らを潰し、私たちが統和機構に賛同も反対もしないと宣言しちゃえば……」

しかし、構成員もなにもわからないのにどうやって戦えば……というか、戦うにしても長門頼みになっちまうよなぁ……。

「……長門さん、なんか心配事でもあるんですかぁ〜?」

朝比奈さんは急に話題を変え、長門の顔を覗き込んだ。

「…………ない。なにも心配はいらない」

ジッと見つめたあとふい、と長門は朝比奈さんから目を逸らす。

「本当に?」

「………………ない」

なんともまぁ珍しい光景だった。

「長門さん、もう話してしまいましょうよ。
新たな突破口が見えるかもしれませんよ?」

普段こういう時に中立を守ろうとする古泉にまでそんなことを言われたら、流石の長門も負けたようだ。

「……ブギーポップと交戦した。
アレに勝つことは私では不可能。古泉一樹でも、朝比奈みくるでも、あなたでも、涼宮ハルヒでも不可能」

ゆっくりと瞬きを二回して、

「あれは、災害と同じ。避けようとして避けれるものでもない。
万全の対策もない。
ただ、過ぎるのを待つしかない」

そう締めくくった。

長門でも勝てない。ハルヒでも勝てない。

そんな化け物をどうしてハルヒは望んだんだろう。


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