過去ログ - モノクマ「舞園さんには、鳥になってもらいます!」
1- 20
42:1  ◆MDcgDmVUsE[sage]
2013/11/16(土) 00:46:39.51 ID:f9eRMZRDO
「鳥だ!」

 誰の声かは分かりませんでした。葉隠君だったかもしれませんし、朝日奈さんだったかもしれません。

 その声を聞いた瞬間、私に視線が集まるのを感じました。
以下略



43:1  ◆MDcgDmVUsE[sage]
2013/11/16(土) 00:49:05.20 ID:f9eRMZRDO
「本当だ、翼が――」


 ちらりと右の方に目をやると、へし曲がった翼がそこにはありました。

以下略



44:1 ◆MDcgDmVUsE[sage]
2013/11/16(土) 00:49:54.12 ID:f9eRMZRDO
 ――――突然のことでした。

 苗木君が、視界に飛び込んできたのです。普段は私よりも小さな彼は、今の私よりもずっと大きくて。


以下略



45:1 ◆MDcgDmVUsE[sage]
2013/11/16(土) 00:51:38.63 ID:f9eRMZRDO
 希望ヶ峰学園には、動物や、その治療の分野に明るい人がいるそうです。おかげで治療設備も揃っているらしく、レントゲンを撮った後にあっさりと手術をされました。


 今は右の翼がギプスで固定されていますが、3週間もすれば外せるそうです。

以下略



46:1 ◆MDcgDmVUsE[sage]
2013/11/16(土) 00:53:36.05 ID:f9eRMZRDO
――――教室。

 今日1日は、鳥カゴが私の席でした。そして、その状態で過ごして分かった事が2つあります。

 1つは、『舞園さやか』は最初から存在しない事になっていること。
以下略



47:1 ◆MDcgDmVUsE[sage]
2013/11/16(土) 00:55:06.47 ID:f9eRMZRDO
「……それで、こいつはどうするよ?」

 口火を切ったのは、桑田君でした。


以下略



48:1 ◆MDcgDmVUsE[saga]
2013/11/16(土) 00:59:08.58 ID:f9eRMZRDO
「焼き鳥も旨そうだべ」

「唐揚げも捨てがたいよ!」

 洒落になりません。金属が擦れる音と共に、戦刃さんが大きなナイフを取り出しました。
以下略



49:1 ◆MDcgDmVUsE[sage]
2013/11/16(土) 01:01:24.58 ID:f9eRMZRDO
――――苗木 誠君の部屋。

『ボクが世話をするよ』

『苗木? お前、世話できんのか?』
以下略



50:1 ◆MDcgDmVUsE[sage]
2013/11/16(土) 01:03:05.24 ID:f9eRMZRDO
 恐怖や苦痛から来る嫌なそれでは決してありません。もっと暖かくて、優しくて、柔らかい。そんな感触です。


 違和感。

以下略



51:1 ◆MDcgDmVUsE[saga]
2013/11/16(土) 01:05:11.94 ID:f9eRMZRDO
 考えない。考えない。考えない。


 なんて品の無い心だ。苗木君が私のことを心配してくれている。私のことを思ってくれている。それでいいじゃないか。私の思いなんて、関係無いじゃないか。

以下略



52:1 ◆MDcgDmVUsE[sage]
2013/11/16(土) 01:06:00.13 ID:f9eRMZRDO
 胸にぽっかり空いた傷口から、ざらざらと砂がこぼれて、止まらない。重たい胸の痛みがまた主張してきます。

 これは何でしょう。

 取り留めの無いこの気持ちは、いったい何でしょうか。
以下略



95Res/40.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice