51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/27(水) 19:17:48.00 ID:PexfuKuAO
浴室にはシャワーの音だけが虚しく響いており、その他の音は全く聞こえていません。
「……よし」
私はあける覚悟をしました、まずはあの子を抱き締めたい、そのあとのことはあとで考えようと決意しました。
私ははやる気持ちを抑えながら、ドアをゆっくりあけます。この先にあの子がいるのです、最悪の事態が胸を過りますが首を振り、そっとノブに力を込めました。
「えいっ」
ドアをあけた瞬間、白い湯気が私の目の前を包み、何もみえなくなります。一秒一秒が惜しいというのに本当に意地悪だな、と思っていると徐々に視界が明確になっていきます。
「……あっ」
そこには、
先ほどから微動だにしない位置で横たわっている息子がいたのです。
「あ……あぁ…」
頭の中ではメリーゴーランドのように、あの子の笑顔や声何もかもがぐるぐると目まぐるしく回っていきます。
「あ……あぅ……」
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