過去ログ - 苗木「穴に落ちたら別世界?」舞園「たぶん違うと思います」
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19:カタツムリ ◆VVBcRnN7PuNW[saga]
2013/11/15(金) 19:32:48.00 ID:k5ZdhmIm0

◆◆◆

『野球なんてだせえんだよ! さっさと止めやがれ! このバカアホウンコタレ!』

『野球がだせえのは認めてやんよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』

『認めんのかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?』

『けど、止めるわけにはいかねえんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』

『うわあああ。来んな! アホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホ!』

『アホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホ』

『アホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホ』


 野球の国とミュージシャン(パンク)の国の戦いは熾烈を極めている。
 どこから湧いてくるのか分からないが、次から次へと兵隊たちが出てきては戦列に加わった。
 そして、次から次へと散っていく。
 ドカンドカンと緊張感のない音を立てて、やられた者は光の粒子になって消えていく。

「リアリティの欠片もない夢でちゅね。ここまでないのも珍しいでちゅ」

「……野球の方はユニフォームを着て、パンクの方は普段の桑田クンみたいな恰好してるね」

「だけど、どっちも似たような喋り方でちゅね」

「う、うん……」

 苗木は思わず桑田――本人らしき者――を見た。
 
「オレの夢だって言うのかよ!?」

「いやだって……。ねぇ?」

「そうでちゅねぇ……」

「クソッ……。じゃあ、オレの夢だとしてよ。この後、どうなるわけ? オレはミュージシャンの方を応援していいわけ?」

「野球じゃないんでちゅか!?」

「んなわけねえだろ!!」

「ひぃぃ……でちゅ」

「や、やめなよ、桑田クン……」

「クソクソクソ――! さっさと覚めろよ、このヤロー!」

「叩くなら自分の頭を叩いてよ!」

 桑田がもだえている。
 そして、桑田は叫んだ。

「オレ、ミュージシャンに加勢してくる!」

「ちょ、桑田クン!?

「だ、だめでちゅ……。近づいたら危ないでちゅ!」

「うるせえええええええええええええええええええええええ」

 桑田は近くに落ちていたボールを拾い、野球軍の先頭に向かって全力で投球した。

 光の線を空中に描きながら、ボールは相手の顔を撃ち抜く。

 そして、爆発した。

「れ、レーサービーム……?」

 苗木は思わず呟いた。
 しかし、そんな苗木の呟く声に耳を貸さず、桑田は次から次へとボールを投げた。

「じゃあ、近づかなければいいんだろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 桑田がボールを投げるたびに爆発が起きる。
 光と熱が辺りを焦がし、風が建造物をなぎ倒す。



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