過去ログ - 苗木「穴に落ちたら別世界?」舞園「たぶん違うと思います」
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57:カタツムリ ◆VVBcRnN7PuNW[saga]
2013/11/22(金) 22:19:07.40 ID:zpsyARaz0
 夢とはいえ痛みがある。
 ……痛みだけでも、人間、死に至ることもあるらしい。
 苗木はそんなことを考えながら、葉隠の注射器から必死に逃れようとした。
 しかし、無情にも注射器は苗木に迫る。

「ほうら、いくべ!」

「うわああああああああああああああああああああああああ」


 ――しかし、救世主が現れた。


「まちなちゃい!」

「だ、誰だべ!? だ、だべえええええええええええええええええええええええええええええええ」

 そして、葉隠は星になった。

「キ、キミは……!」

 苗木は救世主の名前を呼んだ。

「……ウサミ!」

「危ないところでちたね。苗木君!」

 ウサミだった。
 サンタのようにトナカイに引かせたソリに乗って、ウサミが現れたのだ。

「こんなにはやく会えるなんて、驚きでちゅ……
 遅れて申し訳ないでちゅ……。同時に2人も夢の中に迷い込むとは想定外だったんでちゅ」

「え、ふたり?」

「…………ひっく。オ……レ……だよ。苗木……」

「く、桑田クン!?」

 酔いつぶれている桑田がソリの中にいた。

「こんなこと初めてでちゅ。
 いちおう、あちしなりの仮説も立ててるんでちゅが…………って、聞いてくだちゃい!!」

「……な…え……ぎ、オメー、や……っぱ……おぼ……え……て…」

「い、いやだな。桑田クン!
 この夢の中に入ったら急に思い出しちゃったんだよ。きっと、現実に戻ったら、またすぐ忘れるよ!」

「……そ…うか……。……それ……なら……い…い………や………」

「桑田君も休みなよ! 明日に響くよ!」

「……お………う」

 ウサミは苗木が今取っている行動を見て、悲しげに息を吐いた。
 自分の立てた仮説が正しかった場合、苗木の行動は応急処置にもならないからだ。


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