過去ログ - 安部菜々「嘘つきうさぎと魔法使いさん」
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1: ◆0vdZGajKfqPb
2013/11/15(金) 01:11:02.24 ID:cg0PX/ozo
自分が主役の夢を見て、笑われないうちに忘れるんだ。










――ひとつのウソにさえ、すがる私に。

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2: ◆0vdZGajKfqPb
2013/11/15(金) 01:14:23.80 ID:cg0PX/ozo
あれは、確か小学生の頃。
母親にねだって連れて行ってもらった、アイドルのコンサート。

そこで「私」は……魔法にかけられた。

以下略



3: ◆0vdZGajKfqPb
2013/11/15(金) 01:15:46.95 ID:cg0PX/ozo
バタバタと、騒がしい気配を感じて目が覚める。
知らない天井……とは、少し違っていた。
眠りに落ちる前、私はこの白い天井の下で、お医者さんの説明を受けている。

「ええと……?」
以下略



4: ◆0vdZGajKfqPb
2013/11/15(金) 01:17:44.36 ID:cg0PX/ozo
「菜々っ!」

「プロデューサー、揺れすぎ……きもちわるい……」

「ぜぇ、ぜぇ……Pチャン、病院で走っちゃダメだってば……」
以下略



5: ◆0vdZGajKfqPb
2013/11/15(金) 01:20:48.29 ID:cg0PX/ozo
「大丈夫ですってば。お医者さんの話でも、ただの過労って話でしたし」

不安そうな顔を続けるプロデューサーさんに、お医者さんから聞いた話を伝える。
開口一番、お医者さんが「こんな状態で、よく今まで踊ってましたね」と言ったことは、伏せて。

以下略



6: ◆0vdZGajKfqPb
2013/11/15(金) 01:24:12.36 ID:cg0PX/ozo
「もう、Pチャン! 病人をいじめるのは良くないよ?」

「分かってるよ。とにかく、いい機会だと思ってしばらく入院してろ」

「でもナナ、レギュラーのお仕事が……」
以下略



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