過去ログ - 「魔物は真に心に寄りそってくれる」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/16(土) 22:38:01.70 ID:NYEnABb+0
 私はこの至上の魔物の心は知らないが、私の心は知られている。

ひだの一つ一つを埋めるように、丁寧に丁寧に、私は愛撫される。

他人を触る時に生まれうる、わずかの焦りもなく、ただただ私のための愛撫。

限りなく速度のない、けれど私の皮膚の少しでも広い箇所が温かいようにと言うぎりぎりの進みで、
確かな熱を生み出していく。

摩擦と言わないほどの圧力。大事に、大事に、とされる感覚。

私はさびしかったので、一度その手を、熱を、拒みそこねてしまえば、後は求めるしかできない。


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