過去ログ - 【安価】苗木「今日から2年生か・・・」【ダンロン1+2】
1- 20
538:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 16:01:50.96 ID:Yq2Noa/q0
「何で、何で邪魔するのぉ!?」

未来が泣き喚く。
知るか、そんなこと、こっちが聞きたい。
当初の予定では、未来には関わらないようにするために動向を見ておこうと思っていたのに、予定とは真逆のことをしている。
そんなことも頭から消え、気が付いたら体が動いていたのだ。

「じゃあ、何で、アンタ何してんの、今死のうとしてたやろっ!!」

「だって…だってみんないなかったんだもんッ!!
 僕は拒絶されたんだもん…ッ!!
 離してよ、染香ちゃんには関係ないじゃないッ!!」

染香は歯を食いしばった。
右手を振り上げ、勢いよく未来の頬を引っ叩いた。

「このドアホッ!!
 命は大切にせんかい、親から貰った大事なモンやろッ!!」

「いらない…いらないいらないいらないいらないッ!!
 僕、今まで、自分の命が大事なんて思えたことないもんッ!!」

「……ッ!!」

言葉に詰まった。
不覚にも、鼻の奥がツンと痛んだ。
目の前で大泣きしている、小柄で幼いクラスメイトに、何があったというのか。
自分の命を簡単に切り捨てるなんて、“いらない”と言い張るなんて、普通の生活を送っていればできないはずだ。

…放っておけへんやん、こんなの……

「とーにーかーくっ!
 とにかくどっか行こ、繭子が出てきたらややこしいことになるし」

誰かと合流する気は元々なかったが、仕方がない。
このまま放っておくことはできないし、この様子を誰かに見られてややこしいことになるのはごめんだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/668.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice