過去ログ - 葉隠「10割占い」霧切「後日談よ」
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927:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/29(金) 03:14:13.02 ID:hGr1As5Mo
真顔でパラパラを踊る


928:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/29(金) 08:46:28.01 ID:jdPmmt0K0
鷹城雪美(女子九番)は、少し大人しめで目立たないごくごく普通の女の子――と周りから見られるように生活してきた。

雪美の実家は少々という修飾語がとても似合わない程に特殊だ。
何を隠そう、雪美の家は、関東一円でその筋の者からは恐れられている極道“鷹城組”。
祖父が組長を務めており、雪美も家を出入りする祖父の部下たちからは“お嬢”と呼ばれ祭り上げられている。
以下略



929:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/29(金) 08:46:57.74 ID:jdPmmt0K0
「あの…佐伯さん…よかったら、お友達になってくれない?
 あたし…あんまり人に声掛けるの得意じゃないんだけど…
 佐伯さん可愛いなって、お友達になりたいなって、そう思って…」

しどろもどろ言葉を紡ぎ出し、大人しく人見知りをするけれども華那には良い印象を持ったから勇気を出して声を掛けてみた、そんな自分をアピールする。
以下略



930:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/29(金) 08:47:37.35 ID:jdPmmt0K0
プログラムに選ばれたと知り、チーム対抗戦という特殊ルールで行われるということが分かった時、華那とならば同じチームでも良いと思った。
運動能力を考えれば華那が足を引っ張ることは間違いないのだが(まあ、雪美自身も人のことは言えないのだけれど)、彼女の頭の良さは役に立つ。
結局、チームは別れてしまったけれど。

まあ、敵となるのならそれでいい。
以下略



931:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/29(金) 08:48:17.68 ID:jdPmmt0K0
…まあ、もう少し楽しませてよね、華那ちゃん。

雪美は目に涙を浮かべた(嘘泣きなんて朝飯前だ)。

「酷いわ…華那ちゃん…どうしてそういうこと言うの…?
以下略



932:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/29(金) 08:49:01.50 ID:jdPmmt0K0
「あたしたち…逃げたの…
 城ヶ崎くん、『乗らない』って言ってたから、声を掛けようとしたのに…」

流石にこの情報には衝撃を受けたようで、とろんとしていた華那の目が小さいながらもいっぱいに開かれていた。

以下略



933:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/29(金) 08:49:45.37 ID:jdPmmt0K0
雪美が華那たちのことを心から友達だと思っていないことを知っているからこそ、雪美の言葉に顔色一つ変えず答えることができている。
周りの面々は、わけがわからないという様子で見ているというのに。

「か…華那…何言ってんだお前…鷹城も…
 お前ら、ダチじゃないのかよ…いつも一緒にいただろ…?」
以下略



934:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/29(金) 08:50:28.16 ID:jdPmmt0K0
「ねえ華那ちゃん、何か、忘れてなぁい? 違和感、感じなかったぁ?」

華那は眉を顰め――目を見開き、辺りをきょろきょろと見回した。
本当に、利口な子。
命の危機に瀕しても、状況を冷静に見ることができている。
以下略



935:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/29(金) 08:51:05.51 ID:jdPmmt0K0
突如前方に現れた、S


936:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/29(金) 08:52:00.24 ID:jdPmmt0K0
「雨宮くんと山本さんは?」

華那の指摘に、龍輝は振り返って2人の姿を確認した。
親友の1人である雨宮悠希(男子三番)は、丸く縮こまってしゃがむチームリーダーである山本真子(女子十九番)を覆うようにして真子を護っていた。
2人の様子を見る限り、どうやら銃弾は誰にも当たらなかったらしい。
以下略



937:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/29(金) 08:52:38.62 ID:jdPmmt0K0
剣道部で活躍する賢吾に刀を持たれるというのは恐怖でしかないが、反射神経なら龍輝は誰にも負けない自信があるし、真剣白刃取りはできなくとも大きな物でその刃を遮ることくらいなら難しいことではない。
賢吾の舌打ちが聞こえ(おーおー、真面目な榊原もそんなモンするんだな、初めて知った)、何度も刀を振り下ろすが、龍輝はそれを悉く受け止めてみせた。
それを離れた場所で見る雪美が「ふふっ、川原くんすごいすごい」とぱちぱちと拍手をしているのが非常に腹立たしいが、今は賢吾の相手をすることで手一杯だ。

「…龍くん、榊原くんを相手してて」
以下略



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