過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8
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16: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2013/11/20(水) 22:24:23.44 ID:MfssUD2xo

 その後、清良が厨房からナポリタンとオムライスを持って二人の元へとやってきた。
 その様子をにやつきながら唯は見ていた。

「ナポリタンです……お嬢様」

「ふふふ……ありがとー☆メイドの清良さん」

 清良は唯の前にナポリタンを置く。

「オムライスです。ご主人様」

「じゃあ、魔法をかけていただけますか?」

 一方のイルミナPは表情一つ変えずに真剣な眼差しで清良を見ながら言う。
 清良は不自然な笑顔をしたまま、一筋の汗が垂れてきている。

 そして持ってきたケチャップを手に取ってふたを開け、オムライスの上へと掲げた。

「お、おいしくな〜れ……。おいしくな〜れ♪」

 そう言いながら清良はオムライスの上にケチャップをかけていく。
 それを唯は楽しそうにみている。

「おいしくなる魔法の完了ですよ。め、めしあがれ♪ご、ご主人様」

 そしてオムライスの上にはケチャップで描かれたハートが完成する。
 それを見てイルミナPは満足そうな顔をした。

「ありがとう。私は満足です」

 イルミナPは清らにそう言う。
 清良はケチャップの蓋を閉めて、すこしだけ早歩きで厨房へと戻っていった。

「あの破壊天使が、メイド服着て、おいしくなる魔法かけてるなんて、貴重だねー」

 唯は少し笑いをこらえながら言う。
 対してイルミナPはオムライスにスプーンを差し込んで口へと運んで咀嚼する。

「日本のメイドによるおいしくなる魔法のオムライス。噂には聞いてましたけどこれは最高ですね」

 彼は満足そうな顔をしたまま二口目を口にした。





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