過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8
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◆zvY2y1UzWw
[saga sage]
2013/11/21(木) 00:37:25.23 ID:4/MZyyvO0
「思い出しちゃったら…もうお姉ちゃんが死ねないって、死なないって、思い出しちゃったら…ヤだもん」
憤怒の街で、彼女は何回死を経験しただろうか。…覚えていない・死んだと思っていないのが幸いだが、それでも…不安だった。
自らを犠牲に誰かを守ろうとするかもしれない。自ら苦しみを引き受けてしまうかもしれない。
でも…不死でも、不老でも…体は痛みを感じるのだ。心は悲鳴を上げるのだ。
「お姉ちゃんが、ボロボロになるの、イヤ。それに、自分のカラダ…嫌いになったら、ヤだもん…夢は夢のままでいいの」
「…」
「…やだよ…お姉ちゃんには普通に生きてほしいのに…戦ってほしくないのにさ」
ぬいぐるみの姿の黒兎の腕を弄りつつ、少しだけ俯きながら彼女は言葉を吐く。
「でもさ、マタ会いたいのは事実だろ?」
「うん…」
「お祭り、一緒に楽しめばいいんじゃないカ?ほら、また記憶を消してもいいしサ?」
「…黒ちゃんはそう思うの?」
「んー…ちょっと知っている歌の歌詞ニ、こんなのあるんだけど…」
黒兎は再び歌う。
『無くしたくない記憶をくれた君には私を
忘れてなんて偽善ね何を願えばいいのか…』
それはナニカの今の状況に似ている気がした。
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