過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2013/12/26(木) 01:49:20.04 ID:t533iV/Vo
「プラズマフィールドは形状を保ったまま……ですね」
「ああ……。まるで巨大な手か何かで押されてるみたいだ……。このままじゃまずい!緊急ワープをする!」
「ええ!?いまからですか?そりゃ無茶ですぜ。フィールド形成で艦のエネルギーがどんどん消費されるんだ!そんな状態で跳んだところでどこまで跳べるか……それどころかどこに跳ぶかもわからんですぜキャプテン!」
亜人のクルーは焦ったようにまくし立てる。
他のクルーもそれに同調しているようだ。
「やれと言ったらやれ!無茶だろうとやってきただろうが!」
周囲のクルーはキャプテンのその言葉を聞いて皆黙る。
そんな様子を見てキャプテンはニヤリと笑った。
「俺を誰だと思っている!このキャプテン・アヴァンレンティウスの言うことが信用できないってのか!?」
「……わかりましたぜキャプテン!空間ワープ装置起動準備!総員揺れるからしがみついとけ!」
キャプテンの叱咤激励に応えるようにクルーたちは各々の仕事に取り掛かる。
それに満足したようにキャプテンは自身の椅子にどっかりと座った。
しかしキャプテンが座った瞬間にそれまで艦を揺らしていた揺れがぴたりと止まった。
そんな奇妙さにクルーは皆手を止めてしまったのだ。
艦内は機械の駆動音やエンジンの動く音のみが鈍く響いている。
その静けさがあまりにも、不気味であった。
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