過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2013/12/26(木) 01:53:02.40 ID:t533iV/Vo
「念動力、サイコキネシスか」
「ご名答だ。それなりに強いみたいだな、あんた。強者ってのは独特の雰囲気を出す」
侵入者は心底楽しそうにニヤリと笑う。
すると侵入者の周囲の空間が少しだけ歪んだように見える。
「念動障壁を厚くしたのか」
「そうだ。もうお前の剣も鉛玉も俺には届かない」
そして侵入者は余裕があるかのように脱力し、キャプテンを挑発するような動きを見せる
それでも決して広くはないブリッジの中でキャプテンは侵入者の動きから目を離さない。
「その程度の小手先の力に頼る者など、何度も見てきた!」
均衡を崩すようにキャプテンは侵入者に跳び込む。
「無駄なことが、わからねえかな?」
「それはどうかな!」
かつてキャプテンは侵入者と同じような力を使う者と何度か戦ったことがある。
そういった者は皆、その自らの絶対的な力に慢心していた。
そしてその慢心を突くことで彼は勝利してきたのだ。
いかに強力な障壁を張ったところでそれを扱うのは術者、能力者である。
その力の配分には個人個人によってむらがあるのだ。
そしてそのむらは、一朝一夕で何とかなるものではない。相応の努力をした達人でさえも、そのむらを無くすのを持続させるのは難しいほどに。
キャプテンはその弱所を見極め、己の剣を、弾を、その慢心した相手に届かせてきた。
その慢心はこの侵入者とて同じ。キャプテンはその障壁の弱所を、見極めようとする。
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