過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8
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751: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 22:47:50.14 ID:HumleWzDO

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 闘技場を見下ろす特別観覧室。ハナを足先で小突きながら、ジュダマツは上機嫌であった。
 オタカラダのヒラ社員に過ぎない彼に“オツカイ”を名乗るルナールエージェントの男が接触したのは一週間前のことだ。
 男はジュダマツにタカラダ社長の略取を持ち掛け、成功の暁には相応の地位も約束した。

(このご時勢にオモチャ屋は落ち目だ。社長が消えてルナールに吸収されれば、給料も上がる!)

 以前からオタカラダの方針に不満を抱いていたジュダマツに、この提案を拒む理由はなかった。
 また、男が社長の生死に言及しなかったことはジュダマツを更なる凶行に駆り立てた。
 旧知の闇医者に頼み、タカラダ社長の生体脳をルナールから提供されたドロイドに移植したのだ。

(社長は老い先短いが、機械の体なら不死身だ。じっくりとアイデアを搾り取って、特許で一生安泰!)

 彼が“ゴールデン・グース”と呼ぶこの計画は、既に最終局面に入った。
 元々使い捨てるつもりだった傭兵と乱入アイドルヒーローの始末も、ドロイド優位の今となっては時間の問題だ。


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