過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8
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989: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2014/02/01(土) 23:10:31.93 ID:gLjesAt+o

 そんなことを言われたら誰であろうと言い返すことなどはできない。
 周子の言うことはもっともであり、その言葉はごく一般的であり正当性を持ったものである。

「じゃあ……一つ、聞かしてくれ。

充分な強さを持つ周子が戦うことを拒むほどの危惧する敗色というのは何なのか?

あの男を見て、どうして強い周子は勝てないとわかるのか?

周子の言う、隊長の根幹っていったい何なのか?

その理由を、教えてほしい」

 周子は黙ったまま、先ほど座っていたソファーに座る。
 そして少し大きめの息を吐いて、思い出すように語り始めた。

「あの男に、隊長にあたしは勝てないから。

分が悪いとか、勝つ方法がわからないとかそう言うんじゃないんだ。

あたしは、あの男に、絶対に勝てない。強さとか、能力とかそんな問題じゃなくてね。

これは推測ではなく経験だよ。

約400年前から、今もきっと変わらない。

あの類の化物の前に勝ち負けは存在しない。

ただの一方通行の殺戮しか無いってことを、あたしは痛感してるから」

 まるでかつてあの男に会った事があるような言い方を、周子はする。



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