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2013/11/19(火) 19:47:12.77 ID:KjSKYEJa0
  何かわからない恐怖とともに、それから抜け出そうと必死に暴れる。 
  だが、もがけばもがくほど、足に絡みついた何かは取れない。 
  
 「何だこれ!? 誰か助けて!」 
  
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2013/11/19(火) 19:50:03.82 ID:KjSKYEJa0
 「その声は……真と伊織だな?」 
 「……お、おはよう……」 
 「……最悪の目覚めよ……てか、寝てたなんて最悪よ」 
  
  だが、声が聴こえるだけで視界には入らない二人の姿。いったいどのような状況なのだろうか。 
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2013/11/19(火) 19:53:28.14 ID:KjSKYEJa0
  伊織にそんなことを言われて、少しむっとする。 
  
 「そんなことない! もうすぐ記者が来るらしいし、自分だって出たいんだ!」 
 「記者……? 何の話よ?」 
 「その話、詳しく教えてもらってもいい?」 
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2013/11/19(火) 19:55:21.54 ID:KjSKYEJa0
  痛みに苦しむ3人の声が同時に上がった。 
  
 「……本当だ、出られない」 
 「これってつまり、私達の足が絡まってるってこと?」 
 「こたつの中で絡まっちゃったっぽいぞ……」 
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2013/11/19(火) 20:00:22.59 ID:KjSKYEJa0
 真「とりあえず、今の状況を確認しよう。皆見えないんだ」 
  
 響「そうだな。そうしよう」 
  
 伊織「響は?」 
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2013/11/19(火) 20:04:01.85 ID:KjSKYEJa0
  
 伊織「私は今うつ伏せで、真と響の寝顔を見てから寝たわ」 
  
 響「ということは、もう一人が最後か」 
  
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2013/11/19(火) 20:05:01.46 ID:KjSKYEJa0
 響「え? 向きは変えれないのか?」クルッ 
  
 真「うわあああああいたいいたい!!!」 
  
 伊織「やめてえええ! 今すぐやめてええええええ!!」 
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2013/11/19(火) 20:08:23.01 ID:KjSKYEJa0
 響「なるほど」クルッ 
  
 真「やってる本人は全然痛くないんだよね、それ。まだずきずきする……」 
  
 響「うぅ、ごめんよ」 
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2013/11/19(火) 20:10:27.74 ID:KjSKYEJa0
 伊織「く……届かない……もう少し……もう少しよ、水瀬伊織……」 
  
 響・真「あああああああああああああああああああ…………」 
  
 伊織「ぷはぁ、ダメね……ペンを失ったわ」 
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2013/11/19(火) 20:13:00.86 ID:KjSKYEJa0
 真「そんな! 見えない人にものを投げるなんて無理だ! ましてや、運動能力が普通以下の伊織に……」 
  
 伊織「うるさい! いくわよ響! えい!!」ビュン! 
  
 響「よーっし! 思いっきり投げられたメモ帳が自分の頭上を通り過ぎて行ったぞ!!」 
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