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2013/11/19(火) 19:37:47.60 ID:KjSKYEJa0
  
 「うん! わかった! 自分、頑張るからな! 今日はレッスンだけだったけど、気合入れていくさー!」 
  
  と、寝ころびながら拳を突き上げる響に、小鳥は柔和な表情を浮かべた。 
  
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2013/11/19(火) 19:41:24.60 ID:KjSKYEJa0
 「そう、他の皆。4人ともこたつで寝ちゃってるんだもん。鍵を開け放しにしといてよかったわ」 
  
  寒くて死んじゃうところだった、と冗談にならない一言を残し、今度こそ事務所の扉を開けて出て行った。 
  他の皆、4人とも……。この二つの言葉から推測するに、どうやら響以外にも3人こたつで寝ている人がいるということだ。 
  このこたつは、上から見ると正方形のようになっていて、頑張れば4人入ることができる。 
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2013/11/19(火) 19:44:52.27 ID:KjSKYEJa0
  そしてあおむけの響には、寝ていた状態では誰がいるのかがわからない。なにしろ眠っていたせいで髪の毛がぼさぼさだ。それに顔も洗いたい。 
  
 「一度出よう」 
  
  心に決めたことを口にだし、体を起こそうとしたとき。 
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2013/11/19(火) 19:47:12.77 ID:KjSKYEJa0
  何かわからない恐怖とともに、それから抜け出そうと必死に暴れる。 
  だが、もがけばもがくほど、足に絡みついた何かは取れない。 
  
 「何だこれ!? 誰か助けて!」 
  
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2013/11/19(火) 19:50:03.82 ID:KjSKYEJa0
 「その声は……真と伊織だな?」 
 「……お、おはよう……」 
 「……最悪の目覚めよ……てか、寝てたなんて最悪よ」 
  
  だが、声が聴こえるだけで視界には入らない二人の姿。いったいどのような状況なのだろうか。 
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2013/11/19(火) 19:53:28.14 ID:KjSKYEJa0
  伊織にそんなことを言われて、少しむっとする。 
  
 「そんなことない! もうすぐ記者が来るらしいし、自分だって出たいんだ!」 
 「記者……? 何の話よ?」 
 「その話、詳しく教えてもらってもいい?」 
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2013/11/19(火) 19:55:21.54 ID:KjSKYEJa0
  痛みに苦しむ3人の声が同時に上がった。 
  
 「……本当だ、出られない」 
 「これってつまり、私達の足が絡まってるってこと?」 
 「こたつの中で絡まっちゃったっぽいぞ……」 
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/19(火) 20:00:22.59 ID:KjSKYEJa0
 真「とりあえず、今の状況を確認しよう。皆見えないんだ」 
  
 響「そうだな。そうしよう」 
  
 伊織「響は?」 
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2013/11/19(火) 20:04:01.85 ID:KjSKYEJa0
  
 伊織「私は今うつ伏せで、真と響の寝顔を見てから寝たわ」 
  
 響「ということは、もう一人が最後か」 
  
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2013/11/19(火) 20:05:01.46 ID:KjSKYEJa0
 響「え? 向きは変えれないのか?」クルッ 
  
 真「うわあああああいたいいたい!!!」 
  
 伊織「やめてえええ! 今すぐやめてええええええ!!」 
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