過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」2(ネギま!×とある禁書)
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40:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/11/29(金) 15:08:05.68 ID:eqHZCbDq0
>>39

結標淡希はすとんと腰を抜かした。

(何、この格好いい生き物?もう既にぐちゃぐちゃなんだけど…)

結標から見えるネギの横顔はキリリと真剣で、
つーっとこめかみに汗が伝いそれでも杖を手にしっかと前を見据えている。
その息詰まる緊迫感は漢の最高の魅力を引き出して結標を溢れさせてやまない。

「本題に入ろう」

統括理事長が言い、一瞬だけ液体の外側の空気がほっと弛緩した。

「その無理を通して、君は何を望む?」
「僕は、僕の利害のために、この事態に介入します」
「君の利害?」

「僕自身も、麻帆良学園もウェールズも、
この北半球のちっぽけな生命に過ぎない。
確実に僕の利害関係の中にあります」
「ふむ、理屈は通っている。
であっても、ここは学園都市。私が否と言ったら?」

「僕は、僕の利害のために、この事態に介入します。
学園都市が妨げると言うなら、押し通します。
その上で、規定通りに出頭の上で各勢力に伝わる審問の場で弁明します」
「なるほど。実に不都合だ」

その口調は、特に不都合には聞こえない。
ネギの計算上では、少なくともこの世界の利害関係を理解していれば、
その事態は互いにとって大損の筈なのだが、
それを丸で退屈そうに聞いている態度ははったりには見えない。

「アレイスター=クロウリー」を名乗り、科学の頂点に立つ男。
通常の外交常識、パワーゲームが丸で通用しない。
目の前に浮かぶ水中倒立浮遊者にとって、学園都市、或いはそれ以上の事も、
何がどれだけ大事な事で、世界の全てを敵に回してどれだけの対処が出来るか、
その底が丸で見えない。

底が見えない事が分かるだけさすがはネギだと言う言い方が出来る状況で、
ネギのこめかみには嫌な汗が伝う。


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