29: ◆vMrM7btFzA[saga]
2013/11/22(金) 21:02:04.74 ID:fx8HGgWAO
「これから、どうしようかしら」
まだ日が沈むには時間がある。
時間を潰すのはこの何もない見滝原では、至難の業。
夕方まで、街を出ようか。
あの二人に、巴さんと杏子に会いに行こうか。
一瞬でもそう考えて、私は近くにあった瓦礫に右の拳を打ち付けた。
三回目で骨が砕けるのが分かった。
それでも私は止めなかった。
感覚が無くなった頃には、瓦礫は随分と血に染まっていた。
「……痛いわ」
ぐしゃぐしゃになるまでやったのだから、当然だった。
それは私への罰なのだから、当然だった。
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