2: ◆4Yhl5ydrxE
2013/11/22(金) 23:03:59.92 ID:mRLWtmhc0
露伴「なんだって? 喪黒福造が実在するぅ〜? おいおいおいおい、いくら何でもそりゃあ無理筋だろ。まさかとは思うが、伊東四朗が黒いスーツを着て歩いてたのが目撃されただけってオチじゃないだろうな」
編集者「笑ゥせぇるすまんが伊東四朗主演でドラマ化されたのを知ってる人なんて、今時どれだけいると思ってるんですか。そうじゃなくて……何と言えばいいんでしょうか。そう、笑ゥせぇるすまん風に言えば……『心のスキマを埋められた』人の情報がネットで広まってるんですよ」
露伴「『心のスキマを埋められた』だって? と言う事は、“太い枠線に囲まれたオチ”になるぐらい奇妙な結果になった『犠牲者』がいるって事か」
3: ◆4Yhl5ydrxE
2013/11/22(金) 23:07:44.23 ID:mRLWtmhc0
露伴「……ふぅん。他人が呼吸した空気が汚いからと宇宙服を着込んで生活する女。日本人よりもよっぽど日本人らしい白人。豪華客船のカジノでひたすら勝ち続けている男……か。なるほどな」
編集者「ご覧になってどう思いましたか?」
露伴「確かにこれは撮影したくもなるな。他人から見ればただ単に奇妙な振る舞いをしているだけだが、本人達の目は至って“充実”している。これを『心のスキマを埋められた』と称したヤツはなかなかいい着眼点だ。こうなると彼らを『犠牲者』と呼ぶのは面白くないな。黒ィせぇるすまん風に、『お客様』と呼んだ方がしっくり来る。面白い、ちょっと取材に行ってみよう」
4: ◆4Yhl5ydrxE
2013/11/22(金) 23:12:07.18 ID:mRLWtmhc0
−−東京
露伴「ヘヴンズドアーッッ!!」
5: ◆4Yhl5ydrxE
2013/11/22(金) 23:16:28.42 ID:mRLWtmhc0
露伴「人間の欲望に付け込んで破滅させて回る『黒ィせぇるすまん』は実在する……それが複数いるのか、それとも顔を変えられるのか、もしかすればスタンド使いなのか。今はまだ判らないが……」
露伴「一体何者だ、喪黒福造……好奇心が湧いてきたッ! ……と、何とか隙間を見つけたぞ。この技術を磨けば、米粒に一コマずつ描いてピンクダークの少年を一本完成させる事も出来てしまうな」「やりはしないけど」
露伴「今、奴に近付く為の手掛かりは『BAR 魔の巣』とか言う酒場だな……。『お客様』は喪黒福造と出会った後にそのバーに行き、悩みを告白した後で喪黒福造の術中に嵌っている。行ってみるか……『魔の巣』へ」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/22(金) 23:18:55.41 ID:EX5bK31qo
支援
7: ◆4Yhl5ydrxE
2013/11/22(金) 23:20:48.92 ID:mRLWtmhc0
−−東京、中央線沿線
露伴「……『BAR 魔の巣』。『お客様』が喪黒福造と出会う場所はマチマチだ……特定の場所でなければ出会えない、と言う事はない。しかし出会った後は、必ずそのバーへと辿り着いている」
8: ◆4Yhl5ydrxE
2013/11/22(金) 23:27:00.81 ID:mRLWtmhc0
喪黒「駅へ行かれるつもりならそちらではありませんよ。宜しければご案内致しま――」
露伴「ヘブンズドアーッッ! 本になれ、喪黒福造ッッッ!!」
露伴「よしッ! 本にしてしまえばどうって言う事はない……正体を見せてもらうぞ、喪黒福造……」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/22(金) 23:34:01.23 ID:wJ3y87b30
岸辺露伴は動かないに影響されたなァ?
どんどん書いてください
10: ◆4Yhl5ydrxE
2013/11/22(金) 23:35:33.45 ID:mRLWtmhc0
露伴「ああ……知ってるぞ。お前の名前は喪黒福造……人呼んで笑ゥせぇるすまん、ただのセールスマンじゃないんだろ……」
喪黒「ホッホッホ、そう言う貴方は漫画家の岸辺露伴先生ですね」
露伴「笑ゥせぇるすまんに名前を知られているとは、ゾッとしないな……」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/22(金) 23:37:32.88 ID:MPn5kiT5o
ぼへみあんらぷそでーっすか
12: ◆4Yhl5ydrxE
2013/11/22(金) 23:41:35.47 ID:mRLWtmhc0
喪黒「まったくこんな奇想天外、摩訶不思議なコミックがよく描けるもんだなあ! と読む度に感心しております。そしてつくづく<60年前手塚先生によって開拓された日本のコミックが今、すごく進化しているのだ!>と感動しているのですよ」
露伴「は、はは……それは有難いな。正直な話をすれば、僕にも心の隙間はある。若い時から変わらずにね。だが、そんな嬉しいセリフを言ってくれれば簡単に埋まる程度の隙間だ。……まさかとは思うが、これであんたとの契約が結ばれたりするなら、とんだ押し売りをされることになるな」
喪黒「ホッホッホ、岸辺先生に私の仕事を良く知って頂いている様で光栄です。せっかく私を訪ねて頂いたのですから、行き付けのバーで一杯やりませんか。大ファンの先生と向き合ってお酒を頂ける機会なんて、そう滅多にあるものじゃありません」
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