27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 23:36:52.22 ID:CXnOni3h0
冬馬の胸倉を、つかむ。
「……なんだよ? 殴るのか?」
「そんなことするわけないだろ……いいか? よく聞けよ……春香はな……頑張ってんだよ……」
「…………」
彼に体をゆすられながら、冬馬はつまらなそうな顔で、彼の話を聞いた。
「フェスで絶対に成功したいからって、皆と一緒にフェスに出られるからって……家でも誰よりも練習した、誰よりもだ」
翔太、北斗は何も言わない。正直、彼らは冬馬の言葉に対して、すこし嫌悪を抱いているような感じもした。
「それをろくに努力もしてないって……よく言えたもんだな……765プロも終わり? ふざけてんじゃねぇよ……終わらせねぇよ……お前らなんかに負けたままじゃ終わらねぇよ……」
彼は冬馬のつかんでた手を突き放した。少しよろめきながら、冬馬は地に足をつく。
「絶対、お前らに勝つ。正々堂々、勝って見せる」
「……いいぜ、いつでも相手になってやるよ……じゃあな」
冬馬はそう言って、逃げるようにその場を去って行った。
「……プロデューサーさん、大丈夫ですか?」
雪歩とやよいは、震えている。特に雪歩には、男の人をもっと苦手にしてしまうようなことをしてしまったかもしれない。
「……ああ、すまない」
「……ごめん、冬馬くんも、悪い人じゃない、と思うんだ」
妙な言い方だ。少し違和感を感じる。
「後で冬馬にはよく言っておくから、あいつを許してやってはくれませんか?」
「……許す許さないじゃないさ……あいつの言ってることは、悔しいけど本当のことなのかもしれないからな……」
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