過去ログ - 小路綾「カプグラ・シンドローム」
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188: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/13(金) 19:44:05.59 ID:rgMhFbg3o
綾「どうして、あの男を拒んだの」
陽子「……あいつとは一か月半ほど前に知り合った」
陽子「いつも同じコースをランニングしててな……ある時、声をかけられた」
189: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/13(金) 19:47:21.25 ID:rgMhFbg3o
陽子「それで、あの日曜日」
陽子「あいつの方から、迫られて……キスした」
陽子「はっきり言って吐き気がしたよ。好きでもない男と、キスなんて」
190: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/13(金) 19:52:13.66 ID:rgMhFbg3o
綾「ついでにいうなら、あなたを毎日ストーカーのようにつけていたのよ……」
陽子「え……」
綾「あなたが何時何分に何をするかから、下着のサイズまで、私全部知ってるの」
191: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/13(金) 19:57:08.04 ID:rgMhFbg3o
綾「私はあの男と一緒にいる陽子を、にせものだと思い込んだ」
綾「付き合っていると、陽子はあの男のことが好きだと確信していた」
綾「なぜなら、あなたの気が私に向いていないことに、絶望したから……なんだと思う」
192: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/13(金) 19:59:50.96 ID:rgMhFbg3o
綾「そうして、私はタルパを作った」
綾「この世からいなくなってしまった本物の陽子を、私が作りだすつもりだった」
綾「けれど、それはにせものだと気付いた」
193: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/13(金) 20:02:51.79 ID:rgMhFbg3o
綾「私はにせものの陽子と、それはそれは楽しい時間を過ごしたわ」
綾「甘い甘い……至福の時を」
綾「だから、……いや、それだけに、私がこれまでうつつを抜かしていたのがにせものだったと気付いたとき、私は虚無感を抱いた」
194: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/13(金) 20:30:00.25 ID:rgMhFbg3o
綾「陽子! 陽子!! 私を嫌うのよ!! 私はあなたを盗聴した変質者、あなたを裏切った薄情者よ!」
陽子「……やだ」
綾「ねえ、陽子!! ほら、見て!」
195: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/13(金) 20:34:47.28 ID:rgMhFbg3o
綾「陽子……」
陽子「私、綾を突き放したりなんてできないよ……」
陽子「だって……私、綾のこと好きだもん」
196: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/13(金) 20:37:25.24 ID:rgMhFbg3o
陽子「あっ、そろそろ学校行かないと遅刻するよ」
陽子「ほら、急いで急いで」
綾「あ、あの……」
197: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/13(金) 20:42:20.38 ID:rgMhFbg3o
〜学校、授業中〜
綾(陽子の、あの言葉――)
――私、綾のこと好きだもん――
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