過去ログ - 【魔法少女まどか☆マギカ】 神の子の物語
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/28(木) 23:00:59.47 ID:XGcLYe//0
「まどかが自己紹介したときと、リボンの色が変わってるとおもった。すぐにあんたのリボンだと気づいた。
あんたは、円環の理の一部を、もぎ取ったんだ!」



髪にリボンがない、カチューシャだけをつけたほむらが、微笑む。


すーっと、爪ののびた指先がほむらの口元へ。

「そうね。だから、ずーっとまどかは、私の一部…」

恍惚に表情が染まる。唇に指をあてて、舌を、指にあてる。大切そうに。

そしてさやかを、勝ち誇った顔をして見た。「あなたには、わたさないわよ」

ちら、という視線。



さやかは心底、目前の悪魔を嫌悪した。

肩の震えるおもいだ。

「その体にもまどかの一部が?」


「そうね。私の中にはまどかがある。あのまどかは、まどかの一部だけど、私の一部でもある。
なんたって、一緒になったんだもの…」

ほむらの目がすうっと薄まる。幸せそうな顔だ。

「あのときにね…」


「くううう…!」

さやかが歯を噛み締める。悔しそうに。

ベンチからみを乗り出しそうになる。しかし、下手に動けば、記憶は瞬く間に抹消される。


この悪魔の慈悲で生かされているのだ。美樹さやかは。

「この悪魔っ…!」


ほむらが言った、あのときとは、円環の理を捕まえたとき。

ほむらは救済を拒んだ。



なぜ拒んだか。

ほむらには欲望があったからだ。


改変される前の改変される前、鹿目まどかは暁美ほむらの最後に残った道しるべだった。


その道しるべは、円環の理がほむらの前に現れたとき、確かに現れた。概念の世界より現れた。


しかし、その道しるべは、あくまでほむらの希望が救済の道に入るための道であって、ほむらの心に
芽生えた新しい欲望にはそぐわない道だった。


芽生えた新しい欲望は何か。


愛。



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