過去ログ - ほむら「私がまどかのこと嫌うはずないのに……」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/29(金) 23:45:11.01 ID:9OHtl6Nio
「珍しいね。君が、僕の話をそんな風に前向きに聞くなんて。いつもどこか上の空なのに」

「……」

 珍しいというのなら、インキュベーター方だ。珍しいというより、ありえない。

 感情を持たないはずのこいつが、どうして私がまどかをどう思っていたかになんて興味を持つのだろう。

 私は今更不安になった。

「そんな顔をしなくても大丈夫さ、ただの好奇心だよ。人間の感情は、僕たちにとっても重要な研究対象だからね。そのデータを収集する機会があるのなら、それを逃さないようにするのは当然だろう?」

「あなたがただの好奇心だけで人の心に興味を持つなんて、思えない」

「それは僕と君の立場の違いの問題だね。いかに効率よく呪いを収集するか、エネルギーを回収するかは僕たちの永遠のテーマだ。

だからこそ僕は、魔法少女が魔女になるという君の仮説にも、その仮説に登場する鹿目まどかという少女にも、興味を持ったんだからね」

 魔女。久しぶりにその名前を聞いた。

もうこの世界では、私の頭の片隅の中にしか存在しない概念だ。

そういえばいつかこいつにも、魔女やあの子がいた世界のことを、さわり程度に話したことがあった。


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