200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:29:49.62 ID:AKdwvEE2o
「きゃ、っ」
そして、一際強い風が吹く。
優しく、それでいてとても強く私の髪を乱す粒子の奔流は、あろうことか、あの子のリボンを宙に舞わせた。
いくらこの風が愛おしくても、それを奪われてはたまらない。
いたずらに手をすり抜けていく彼女を追いかけて、立ち上がって、身体を後ろに向けた。
私の目の前で、リボンは吸い込まれていく。
そこに立つ一人の少女が、優しく広げる掌の中に。
声が、響く。
「わたしね」
「いいよって、言われたんだ」
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