53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:31:41.53 ID:GsNnYoHao
「じゃあ、また学校でね?」
玄関のドアが空く音を捉えて、特に話すべきこともなくなったことを確認し、そう言い残して踵を返した。
トマトの雨はまだ止まない。
本当に、何をやっているのやら。
「あれ、あそこにいるの、あの暁美ほむらじゃん」
「うん、そうだよ」
「もしかして何か話してたの?珍しいこともあるもんだね」
「あいつが魔獣の親玉だって話」
「……え、ちょ、はぁ!?」
「なんか……あたしにも、よくわかんないけどさ」
背後から、二つの視線を感じる。
一つは困惑を隠そうとしない佐倉杏子のもの。
もう一つは、同じように困惑しているけど、何故だか、憐れみを感じているような、美樹さやかのもの。
それに不快感を覚えて、私は歯を食い縛る。
220Res/113.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。