73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:50:09.11 ID:GsNnYoHao
そして、無事に言葉を締めた。
ふと自分の掌を眺めてみる。
この手で奪い取ったあの子の人間としての記録。
結果として歪んだ円環の理。
行き場をなくした呪いの終着点。
すべてに干渉した私がいなくなれば、魔獣はどうなるのだろう。
私自身にすら分からなかった。
だから、彼女たちに推測が付くはずもない。
『……つまり、よくわかんねえってことだな。本人に聞くしかないか』
『そうなるわね。答えてくれるかは別だし、最悪の場合は戦いになるかもしれない』
『ただ、その場合は、それが答えか』
『その時は、なぎさも戦うのです。仲間はずれにしないで欲しいのです』
『大丈夫よ。あなたの力もきっと必要になるわ』
『あんまり、気は進まないけど……なんでかなあ、時々訳もなく泣き出すけど、普通にクラスメートしてるからかな……』
『それも含めて、ちゃんと聞きましょう。ほら、それでこの話はもうおしまい』
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