9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:37:21.20 ID:j4MC2eqco
そして、朝。
歩き慣れた通学路を行けば、通り過ぎていく人波の中に、見知った顔もいくつかある。
私が勝手に覚えているだけで、あちらは私のことなど覚えているはずもないけど。
群衆のざわめきと靴の鳴らす足音の合唱に紛れて、そんな彼女たちの声が聞こえてきた。
「こら、そんなに大きく口を開けて、はしたないわよ」
「なぎさは眠いのです……昨日の夜、マミお姉ちゃんがイタリア紀行番組なんて見つけるから悪いのです」
「う、確かにそれは私のせいだけど」
良く見知った顔の一つ、巴マミと話すもう一人は、改変の折に初めて知った存在。
私がまどかと一緒に引きずり下ろしてしまった、円環の理の一部。
幸か不幸か、因果なもので、こうして巴マミとよろしくやっている。
美樹さやかとも違い、これといって私に対してのアクションがないため、特に意に介することもなく放置している。
まあ、寂しがりのくせに強がりなあの人の隙間を埋めてくれるなら、むしろ苦労が減ってありがたい。
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