3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/12/02(月) 22:56:33.80 ID:7uDsyhBso
最初、彼女は他の人たちと同じように私の興味を引くものではなかった。
アイドルになってばかりの頃の私は他人にも自分にも価値を見いだせず、どうにか好きでいられたのは歌うことと歌を認めてもらうことだけだった。
歌の練習をして歌を披露する。日々の全てはその繰り返しで、他人と分かり合うことも、他人と楽しもうとすることも私はしようとしなかった。
そんな私と周囲との間には深い溝が広がっていった。
周囲からの孤立を感じた時、酷く落胆したのを憶えている。同じアイドルならば私の歌の全てを理解してくれるのではないかと、勝手に期待を抱いていたのだ。なのに、こんなものかと。
理解のしてくれない存在なら、私にとってアイドル事務所の同僚もクラスメイトも大きな差はない。私の損にも益にもならないただの他人。私の世界の外で生きる有象無象だ。
袖の触れ合うことすらしてやるものかと、学校と同じように此処でも歌以外を諦めようとしていた。
だが、皆は諦めを許さなかった。
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