過去ログ - P「貴音は笑った。完璧なまでに」
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38:濃茶[saga]
2013/12/06(金) 21:06:17.99 ID:k7lZRgcj0
――それからしばらく経つと、事務所の皆と『二人の貴音』は、旧知の仲のようになっていた。いや、実際はそうなのだろう。最近は貴音も、皆の前で入れ替わることが多くなった。

亜美「お姫ちーん、ラーメン食べに行こうYO! この間パパと美味しいところ見つけたんだ→」

真美「Boo→、真美がなめちんと遊ぶんだよ→」

貴音「はわわわわ」

P「なんか変な名前付けられてる……」

小鳥「涙もろいお姫ちん、でなめちんらしいですよ」

P「んな無茶苦茶な……」

貴音「そう言えば、亜美と真美は前、二人でアイドルをやっていた時に入れ替わりマジックというのをプロデューサーにしてましたね」

真美「ああ、髪の毛解いて「どっちが真美でしょ→!」ってやつ?」

貴音「ふふっ」トテトテ

P「ん? なんだ、貴音」

貴音「……」フラッ

P「うおっ」ガシッ

貴音「……ん」

P「貴音、突然入れ替わるのはやめろ、危ないから……ん?」

貴音「ふふ、さて、私はどっちの『貴音』でしょう?」

――貴音は笑った。完璧なまでに。それは、迷いを捨てた、綺麗で無邪気な笑みだった。

 Fin.


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