17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 01:19:16.74 ID:bV1zFA7X0
「父さんはねワザとあんたに厳しくしたんよ、あんが自分と似ているから。下手に優しくされるよりも否定された方が反発して頑張れるタイプだと分かってたから」
母の突然の告白に戸惑う。
本当なのだろうか、それとも最後に父親と顔を会わさせる為の嘘なのだろうか。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 01:19:46.96 ID:bV1zFA7X0
庭で大きな木を眺めていた。
ぼーっと、何も考えずに眺めていた。
この木はあいつが植えたものだ。
小さな俺があいつにお願いしたのだ。今考えると、とても下らない理由で欲しがったものだ。
忍者になろうとして、木を植えてくれと頼んだのだ。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 01:20:18.98 ID:bV1zFA7X0
俺は中々成長しない木に飽きてしまって、いつの間にか跳ぶのをやめていた。
そして気づかないうちに木は、俺が跳べやしない高さまで成長していた。
そんな俺を見て、父さんは笑ったのだった。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/06(金) 01:22:08.01 ID:bV1zFA7X0
父さんの部屋に入ると、病人の匂いがした。
「よお」
「なんだ、東京から逃げて来たか?」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 01:22:43.16 ID:bV1zFA7X0
「父さん、こっち見なよ」
「…やだな」
「東京はさ、色々としんどいとこだった。そこで頑張れたのはさ、父さんがいたからだよ。むかつく背中がいつも心の中にあったから、だから頑張れたんだよ」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/06(金) 01:23:55.48 ID:bV1zFA7X0
いつの間にか、父さんの顔には沢山のシワが出来ていた。
父さんはジックリと俺の顔を眺めると、涙を流した。
目を閉じて、声を殺して泣いている。
そしてゆっくりと目を開けてから、口を開いた。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/06(金) 01:29:57.92 ID:pNczeL9Vo
乙!
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/06(金) 02:12:34.58 ID:xtNFhX/80
乙。途中まで和解ENDなのかほんとに鬱ENDなのかわからんかった
幼馴染の出番ェ
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/06(金) 18:28:35.16 ID:v8eCbKvN0
こういうアンチヒーロー気取りの糞親 はマジで糞な親よりもムカつくわ
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/06(金) 19:51:34.57 ID:401+cNzno
おつ
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/07(土) 09:49:23.48 ID:JxzYe7jOO
乙
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