29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/13(金) 23:02:30.43 ID:F/m/fKfzo
「……」
いつもならすぐに去っていく彼女が、今日は僕の隣に立ち止まり虚空を仰いでいる。
仰いでいる、と言っても顔の傾きから予想しているだけなのだが。
「……今日、両親いないんです」
彼女の顔がこちらへ傾き、ぽつりと小さな声。
その声に僕も思わず天を……というか、彼女の家の方を仰ぐ。
今のはいわゆる、お誘いってやつなのだろうか。
彼女の本心が分からぬ僕は、返答に困り立ち往生。
その時そっと、僕の袖が揺れる。
それが彼女に引っ張っられていたのだと分かったとき、僕は拒否する意思を奪われていた。
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