過去ログ - 過去に書いた厨二小説晒す
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2013/12/07(土) 00:34:23.16 ID:gLkbd9Kt0
「あ……、さくらごめんね、今日だけ」

私は小声でさくらに言うと、お弁当を包みなおして立ち上がった。
いつのまにか周りの生徒の声は小さくなっていた。みんな自分の食事に戻っている。さくらは何も言わずに手を振った。

「先輩」
「何」
「どこに行くんです?」

教室を出ると、緋月先輩は階段の方へと歩いて行く。ここは三階だ。(この学校は一年は三階、二年は二階、三年は一階となっている)
上は屋上しかない。屋上は確か立ち入り禁止でかぎがかかっているはずだ。けれど緋月先輩はさらり、あっさりと答えた。

「屋上」
「……、やっぱりそうなんだ」

私はとうとう声に出してつぶやいてしまった。
しかし、この人は一体何を考えているのか全くわからない。つい昨日まで名前も知らなかったハズの、ただの後輩なのに、なぜ私に関わろうとしてくるのだろう。
階段を上りながら考える。さくらの言葉が何度も頭の中で繰り返される。
変な力、能力、そして契約。
やっぱり心当たりはこれしかない、この人は私と「契約」すると言った。けれどどういうことなのだろう。

と、屋上へ続く階段のおどり場で緋月先輩は立ち止まった。
自然に私の足も止まることになる。


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