3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:18:53.69 ID:gLkbd9Kt0
・第1章
夢を見た。とても、とてもなつかしい気がする夢。
正直、どんな夢だったのかは覚えてないのだけれど。
「はやせっ!」
「おはよう」
名前を呼ばれ振り向くと、そこには友人の菅原さくらの姿。
だきついてくるさくらを軽くあしらい、学校への道を足早に歩く。
「あーもう、はやせつめたーい」
「はいはい」
頬をふくらませるさくらに「ごめんごめん」と笑う。
それでもすねて立ち止まるさくらを引っぱろうと手をのばすとふいに誰かの視線を感じ後ろを振り向いた。
髪の長い女生徒と目が合う。
なんてきれいな目をしているんだろう。蒼い青い、すいこまれそうな瞳。私も向こうも目をそらさない。いや、そらせない。
彼女の口許が小さくほころんだ。ぞっとした。美しいのに、どこまでもどこまでも冷たい笑み。
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