過去ログ - 過去に書いた厨二小説晒す
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:20:04.74 ID:gLkbd9Kt0
「はやせ?どうしたの?」

後ろを向いたまま動かない私に、さくらが不機げんそうに問うてくる。
それでも私は動けなかった。頭の中に次々と浮かんでくる記憶の残像。

もしかして、もしかして……。

突然目がそらされる。
私は考える間もなく一歩足をふみ出し呼び止めようと声を発した。

「あの……!」

聞こえてないはずはない。
けれど、その人はふり無垢ことはなくあっという間に通学の雑踏の中へと消えていった。

「はやせ?」

さくらがひょいっと顔を出し私の視線の先を見て首をかしげる。

「ごめん」

私は謝るともう一度だけ彼女の消えた方向を見て歩き出した。

「行こ、遅刻しちゃうよ」

だって、そんなはずない。

「あ、ちょっとはやせ、待ってよお!」


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