過去ログ - きっと彼の青春ラブコメは間違っている
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76: ◆0NaiNtVZPPaZ[saga]
2013/12/10(火) 17:55:44.38 ID:NXY7lsxR0
平塚「こいつもJ組だから国際教養科なんだが……」

結衣「頭いいんですねっ!すごい!」

平塚「それがな……こいつは前回のテストでは中の下なんだ……」

雪乃「!?」 

珍しく雪ノ下が驚愕の表情を見せる。しかしそれも一瞬のことで、すぐにいつもの顔に戻る。

雪乃「……江ノ島君。それは本当かしら?」 

口の端が緩やかに持ち上げられ、柔らかい笑みを作り上げる。それに反して視線は刃物のように鋭い。表情とのギャップでいつもの倍怖い。

その恐怖を感じ取ったのは江ノ島も同様で、体がぷるぷると小さく震えていた。

江ノ島「う、うん……きょ、去年までは頑張ってたんだけど……ごめんなさい」

平塚「……もしかしたら由比ヶ浜に負ける可能性も出てくる」

八幡「おいおい……J組の生徒があの由比ヶ浜に負けるって相当やばくないか?」

結衣「それどういう意味だし!」

雪乃「そうね……順位が低いだけならばまだしもあの由比ヶ浜さんに負ける危険性があるなんて……同じクラスの生徒として放置できないわね」

由比ヶ浜「ゆきのん!?」

平塚「そうだろう。だから勉強も少しでいいから見てやってくれ。あの由比ヶ浜に負けないために」

結衣「平塚先生まで!!」

江ノ島「あ、あの、よく分からないけど……が、がんばります!」

結衣「なんで江ノ島君までやる気出してるの!?あたしの順位知らないでしょ!っていうかみんなあたしのこともの凄いバカだと思ってるでしょ!」

八幡「バカとは思ってないぞ。お前はアホの子だ」

結衣「たいして変わらないじゃん!」

雪乃「由比ヶ浜さん……自らを変えるためには現実を受けとめることから始めなければならないの。辛いかもしれないけれど、しっかりと向き合いなさい」

結衣「そんな深刻そうにいわないでよぉ……うぅ」

雪乃「……暑苦しい……」

とうとう全員からの酷評に心折れた由比ヶ浜が雪ノ下に抱きつく。本気で暑いらしい雪ノ下はかなり迷惑そうにしていた。

平塚「まあ、事情はこんなところだ。とりあえずこれから頼むぞ」

雪乃「分かりました」

平塚「うむ、ではよろしくな」

そう言って先生は白衣をたなびかせて颯爽と部室をあとにした。

なんか一気に疲れが……帰りてえ。


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