過去ログ - きっと彼の青春ラブコメは間違っている
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縺吶
◆uFXugUv2Ig
[saga]
2013/12/09(月) 13:03:20.77 ID:ZBnYaB3o0
平塚「邪魔するぞ」
雪乃「ですから平塚先生、ノックを」
平塚「ん?はっはっは、すまんすまん」
全く悪びれた様子もなく適当な謝罪を口にしながら入ってきたのは、まあ想像通り平塚先生だった。
雪ノ下は再三ノックについての注意をしているがきっとこの人にとってはノックとは、ノックアウトのノックという意味でしかないのだろう。
つまり、本当にこの人がノックをした日にはきっと近くに誰かの動かなくなった体が倒れているはずだ。多分俺だが。
雪乃「……ご用件は?」
平塚「ん、実はな……」
そう言って平塚先生が教室の中に二歩ほど踏み込んでくる。先生の立ち位置が変わったことでその後ろにいた二人目の人物が目に入ってきた。
大きめの眼鏡に目を隠すように伸ばされた前髪。視線は下を向いており、鞄を抱きしめるようにしている姿からは警戒心と恐怖心が感じ取れる。見たことのない男子だった。
それは由比ヶ浜も同じだったらしく小さく首を傾げている。が、雪ノ下は違ったらしい。
雪乃「……江ノ島君?」
江ノ島と呼ばれた男はその声を聞いて初めて顔を上げた。その視線はまず声の発生源の雪ノ下を、それから俺と由比ヶ浜を捉えた。
結衣「ゆきのんの知り合い?」
雪乃「クラスメイトよ」
端的にそう答えると、読んでいた本にしおりを挟んで机の上に置いた。
雪乃「彼が今回の依頼人でしょうか?」
平塚「いや、それは少し違う」
そういって、扉の前で俺たちの姿を認識したまま固まっていた江ノ島とやらを先生が優しく教室内へ招き入れる。
平塚「雪ノ下は知っているようだが、改めて紹介する。彼の名前は江ノ島渡。この奉仕部の……四人目の部員だ」
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