15:1[saga]
2013/12/08(日) 09:39:16.05 ID:OWwQizcX0
もしかして、もしかしてアンタは、私の事を想って怒ってくれているの。
私の為に泣きそうになって苦しそうになって、私の為に悲しそうになってくれているの。
そう思うと涙が止まらなかった。 初めて味わった、心の底からの優しさに触れた瞬間だった。
(あの時は私も若かったわー…………)
周りが聞いたら年寄りか、とツッコミを入れられそうな事を思ってしまった。
頭を振って、思い出の欠片へのトリップから抜け出すように、喫茶店から離れる。
その頃には男女も仲直りしたらしく、優しくお互いの手を握っていた。
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