過去ログ - 少女「あなた、サンタさん?」
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135: ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2013/12/24(火) 21:28:53.96 ID:dUpbE7GLo





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「起きろっ」

「ウグゥッ!」



 意識を手放すのが暴力であれば、覚醒を促されるのもまた暴力であった。あたりを見回すまでも無く、ここは父の部屋である。自分は今だ悪鬼の如き父から逃れていないのだ。



「貴様のその妄想癖を消すために一計案じた」

「……なに、を……?」

「誰が質問を許した?」



 底冷えする声に脅される。自分はこの声と暴力に世界の全てを支配されている。そうだった、彼が口を開いていいと言うまで、自分が口を開いていいのは問われたことのに対して阿呆のように返事をすることだけだった。



「貴様に慈悲を与えたのがそもそもの間違いだったのだ」

「…………」

「ならば諸悪の根源をここで葬るしかあるまい?」



 自分に対して、父が見せる笑みは今までロクな物ではなかった。今宵も多分に漏れず、そうなるのであろう。しかし、それは確かにその通りなのだが、いつもなら収まっていた先程の暴力と同じように、どこか勝手が違った。背筋が凍る、そして父が起こさんとするする行動に『思い当たることがある』のだ。





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