96: ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2013/12/22(日) 19:36:40.03 ID:00gxN4fro
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『少女の寝室』
「『快楽』でも『幸福』でもない?」
やることはただのサンタごっこだ。だがヤツはそれを『大いなる善』と大それた言い方をしていた。
「どういう意味なのかしら」
未だに解らん。
「でも、おじさんは手を貸した。何故かしら?」
……未だに解らん。
「まさか、その人のこと……」
そうではない。
「まだ何も言っていないわ」
ロクでもない予感がした。
「女の予感は当たるものなのよ」
余計ロクでもない。断じて違う。
「まあ、いいわ、ところでおじさん?」
なんだろうか?
「プレゼントはどうやって用意したのかしら?」
どうやってとは?
「つまり……タダではないでしょう?」
ああ、もちろん公庫から吐き出されたわけではない。
「それではただの還元だものね」
その通りだ。プレゼントの費用はヤツを模した黄金像の宝石と金箔を剥いで用意された。
「それも民衆が造った物ではないのかしら?」
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